東京レジリエンス

言葉に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。

靴売りの機会損失

私は前からずっと訴えてるんだけれど、なぜ日本の靴売り場は同じデザインの23.5cmの靴を陳列棚に並べておくのか。

綺麗に並ぶ色とりどり、柄とりどりの23.5cmの靴。

 

マルコとマルオの7日間(私、この言葉でナウシカの火の七日間戦争を思い出します)の最終日、世界は燃え尽くされ・・・もとい、10%オフで買いたいOLに埋め尽くされて、人々(OLたち)は自らのジャストサイズの在庫を問うべく店員を探しさ迷っている。阿鼻叫喚、疲弊する店員。苛立つ客。

私が何分も待った後に呼び止めた若い女の子はもはや目が死んでいて、蚊の鳴くような虚ろな声で返事をし、ふらーっと在庫の品を持ってきて、語尾が消えて何を言っているかわからない説明を小声で話してどこかへ行ってしまいました。

結局買わないことにしたので、私は彼女が置いて行った箱にそっと戻してそのままお店を出ました。もう1つ気になっていた靴は諦めて在庫も探しませんでした。

 

 

例えば、7色のカラーバリエーションがあるとして、全ての色を店頭に陳列するなら、7つ全てを異なるサイズで並べておけば、少なくとも巨神兵、あ、違う、お客様たるOLはその靴の自分のサイズまでは特定できる。

あとは、そのサイズの求めている色の在庫を店員へ問うのみ。売り尽くす火の七日間、買い尽くす巨神兵

あ、違う。

まあいいや。

 

異なるサイズで並べた時の見た目がちぐはぐになる懸念より、店員に話しかけることができないがために立ち去る巨神兵たちから売り上げることができないほうがよほど大きな損失だと思います。

セールやキャンペーンの時はもちろん、普通に買い物をしているときにもそれはよくあることで、そもそもサイズを探す手間が常にかかっているわけで。その時間でもう1人接客できるかもしれないのに。

買う側からしても、私は足のサイズが大きくていつも在庫を問うところから始まるので、靴を買いに行くのはメンドクサイなーというイメージ。

これマーケティング的には良くないと思うんだけどなあ。

 

ということで結論としては今年のマルコとマルオでは靴を買いそびれました。