穴あけパンチの初心者
ある30歳女子(美人独身理想高い)の話。
バックオフィス系業務の彼女。
ある日、今年入った新人ちゃんから、社員から提出された出張の申請書についてた領収書をなくしてしまった、と泣きつかれたそうです。
すでにその時点で、新人ちゃんの机の上と書類を保管しているキャビネットの上にはめいっぱい広げられた書類の嵐。嵐。わりと巻き散らかされている様相を呈している書類たち。
その書類をはさんでいるドッチファイルを棚から引き出すと、綴じられていない書類や領収書が書類と書類の間から落下する。
ドッチファイルは本来、紙の左端に2穴開けてファイリングするわけで、2穴の穴あけパンチで開ければ同じA4なら同じ場所に穴が開きます。
で、だいたいの場合は紙の真ん中に穴をあけるべく、ちょっと紙に折り目をつけたり、はたまたそもそも穴あけパンチの「ガイド」(画像左の突起?部分)という紙の位置と穴の位置をそろえる小道具を使って真ん中に穴を開けます。
新人ちゃんがドッチファイルに挟んだ書類は、真ん中でもなく、そもそも2つ開いていない書類もあり・・・
きちんと穴が開いていないがために、落下したり上下がぐちゃぐちゃになっていたり。
30歳女子、声にならない叫び。
そりゃ領収書なくなりますわ。
ドッチファイルへの綴じ方って、いつどうやって学ぶんだろう。
ちなみに、私は自分で使う2穴パンチのガイドを捨てた。ガイドの使い方を知らずに、邪魔なパーツだと思って取って捨てた新人時代。捨てたことは覚えてる。だから、至極当然にガイドが使えるわけじゃないのはわかる。
でも真ん中に穴を開ける、という概念には疑問はなかった。
もしかしたら、仕事を教えてくれた先輩が、紙を二つ折りにして、チョッと左端に折り目をつけて、その折り目を真ん中にして穴を開ける一連の作業を目で見ていたから2穴パンチの使い方を理解できたのかもしれない。
(人のせいにするけど、私がガイドを捨てたのは当時隣の席だった先輩もガイドを使っていなかったせいだと思う。)
でも、たとえ『穴の開け方』そのものがわからなくても、綴じた後の最終形を見て、
A4の紙が揃わずにファイリングされる状態には疑問を持つと思う。
「最終形はきちんとA4の紙が揃って綴じられている状態だ」ということにも気づかないことが、あるのだろうか?
それが最終的にどういう状態であるのかを理解しないで物事を行うことは、難しくないのだろうか。
ちなみに、散らかった書類と書類の間から領収書は見つかったと、30歳女子は言っていた。
新人ちゃんはまず片付けを頑張るところからだろうね。