変な美容師エンカウント日記
わりと美容院で髪をマメに切っているほうなので、色々な美容師にエンカウントします。
パーマをかけたり大きなヘアチェンジは失敗したくないから昔から行っているお店に行きます。
モサついている時だけ、割安なお店を探して切りに行っています。
なので色々な美容師にエンカウントしてしまうのです・・・。自業自得。
カットのみで予約しているし、一目でパーマがかかっているとわかるロングな髪型なので、だいたいの美容師さんは「今日はカットだけですよね?」(パーマかけないよね?)と念を押してくれて私も「伸びてボリュームが出てしまった部分を軽くしたいだけです!パーマはまた後日。」と伝えると、だいたいオーダーを察してくれます。
・今の髪型は変えてくれるな
・なんか梳いたりすればよい
・パーマのかかっている毛先のほうは触れてはいけない
オーダーとソリューションが一致しています。
余談ですが、私は猫っ毛なのにパーマのかかりやすい髪質で、1回かけると半年くらいはカールをキープできます。
ただし、髪が伸びてくるとその自重で髪が垂れ下がり、パーマが伸びたようになってしまうのです。なので定期的に「軽くする」とカールがふわっと復活し、髪型を維持できます。
という前振りからの。
先日、人生で3本指に入る変な美容師に遭遇しました。
パッと見は、ひょろっとした神経質そうな、アンニュイなパーマのかかった長めの髪のオシャレ風男子。男子というには少し年齢が高かったかもしれない。暗い。35歳くらい。
彼はまず、「軽くしてほしい」というオーダーに不満そうでした。
「この、横の、このあたりに段を入れて、全体的に2段にすると雰囲気変わっていいかなと思いますよ」
うん、雰囲気変えないでもらえます?
こいつはまずい、と直感が警鐘を鳴らしました。
「今の髪型は気に入ってるので、形が変わらないように、このへんの部分を軽くしてください。伸ばしているのでパーマは維持します。」
こういう時はNG行為ははっきり言います。多少の嘘とかも入ります。別に伸ばしてません。が、そういわないと毛先はおろかパーマ部分を切り落として、大胆なヘアチェンジをしかねない。
彼はかなり納得していない様子で
「まあいいですけど・・・わかりました」
と承ってくれました。
今この時点で変えたいのは髪型じゃなくて美容師だね。
「まあいいですけど」って何だね。維持は不満か。
わりと会話が面倒くさい時は雑誌などを読む私ですが、今回は危険なのでわりと一挙手一投足を鏡越しに監視しながら過ごしていました。
そのため、不本意ながら会話せねばならなかったのですが、内容の記憶はないものの、そんなに楽しくない受け答えをした気がします。
なんか、終始ネガティブなんですよ。
印象的だったのが、前髪を切る時。
「あまり切らないようにしますね」
(ちょっとだけしか切らない)
「もうちょっと短くしてほしくて・・・目に入らない程度で」
「あんまり切ると文句言われるじゃないですか、短くなると取り返しがつかないですから」
お前の失敗談なんか知らんよ。
客のオーダー聞きなさいよ!目に入らないでって言ってるの!!
慎重に切るならともかく、「文句言われるからあまり切らない」っていう言い草初めて聞いたわ。
万事こんな感じでネガティブでした。
そして仕上げ。
「こちらの毛先を保湿するアイテムをつけますので」
と、資生堂プロフェッショナルのオイル?クリーム?的なものをつけようとしていたので、
あまり見かけない商品だなっと思って
「これ、普通に売ってるやつですか?」(サロン専売品かな?)
と聞いたところ
「買うのは使ってからのほうがよくないですか?合わなくて1回だけ使って使わなくなったらもったいないじゃないですか」
誰も買うとは言ってない。
その会話を否定から入るスタイル何なの。
私の陰ながらの努力が実を結び、満足とは程遠いものの「スタイルを変えずに軽くする」ミッションは完遂できました。
しかしながら神経使ったせいか疲れた。
髪型を守るためにも神経使ったし、ネガティブの波状攻撃に負けないように戦うのも疲れた。
この人どうして接客業やってるんだろ、というか今までの美容師人生でどうしてたんだろ。指名客とかいるのかな。このネガティブな提案をまるまる受け入れると、どうなるんだろう。
ネガティブな性格を否定はしませんが、接客業がネガティブワードでコミュニケーションすることはやっぱり疑問が残る、という話。